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オフィスで快適に仕事ができるかどうかはトイレの数、場所がポイント

オフィスを移転する際に社員から不満の声が出る、反対に好評価につながるポイントとして、トイレ(手洗所)があります。男性社員の多い企業など、オフィスにおけるトイレの重要性を軽視する傾向がまだまだありますが、実はトイレのクオリティは、快適な職場環境の目安。トイレ事情の良し悪しは企業イメージも左右します。移転先の物件を選定するときは、トイレチェックを忘れないようにしましょう。
オフィスのトイレ、男女別はあたりまえ
女性がいる会社の場合、よっぽどの少人数オフィスでもない限り男女別トイレが基本です。オフィスのデスクからまる見えの位置に、パーテーションもなくドアがあるようなトイレは、状況次第では気まずい空気を生みかねないマイナスポイント。オフィス部分から離れた位置にトイレがある物件を選びましょう。
「共有部分に大型トイレ」が理想
オフィスルームの外、廊下などの共用部分に大型のトイレ(手洗・洗面所)が設置されているタイプのビルが、比較的女性にも好評です。昨今のオフィスビルの場合は、共有廊下でもエレベーターホールを挟んだ両側に、男性用トイレと女性用トイレを振り分ける配慮をしているケースも数多く見られます。
多機能トイレが企業イメージを上げる
現在は、ダイバーシティマネジメント(=個々人の違いを受け入れ誰にも有利または不利にせず、全従業員が生産性高く働くことが出来る統合的マネジメント)が、企業に求められる時代です。オフィスのトイレは、ダイバーシティに対する企業姿勢が目で見える場所。バリアフリーや母子(父子)対応などの多機能トイレがあると、企業イメージのアップに付与するところがあります。
オフィスの適正器具数をチェック
オフィスの人員に対して、衛生器具はどれ位の数が必要でしょう? 学校・オフィス・デパートなど多人数が集合する場所に関しては、公益社団法人空気調和・衛生工学会が規定する「衛生器具の適正個数算定法」に基づいて器具数が算出されています。
〇衛生器具の適正個数算定法
[利用人数]
トイレの設置場所ごとの適正個数を考える際、まず利用人数を想定します。利用人数の想定について、空気調和・衛生工学会ではオフィス(事務所)を「建物の種類=準定員形」、「利用形態=ランダム利用形」と分類しており、その利用人数は床面積あたりの収容人員を参考に、次の式で予測します。
人員密度〔人/m2〕×執務面積×男女比率
仮の目安として
床面積に対する人員密度 0.1人/m2
社員の男女比率 6:4
とした場合、面積1,000m2のオフィスの想定利用人数は
男性 0.1(人/m2)×1,000m2×0.6=60人
女性 0.1(人/m2)×1,000m2×0.4=40人
利用想定人数が出たら、空気調和・衛生工学会の算定グラフに当てはめて衛生器具の最低必要数を導き出します。ちなみに上記1,000m2オフィスの場合必要最低限器具数は
男子 大便器 2基 小便器 2基 洗面器 2基
女子 大便器 3基 洗面器 2基
です。自社オフィスの適正器具数については、設備業者などにヒアリングして大まかな必要数を把握しておくと、物件選定の際にトイレをチェックする目安になります。